年代によって考え方は様々

人生において、仕事とプライベートの比重、いわゆるワークライフバランスはとても重要なものです。その考え方は、個人によって異なるのはもちろんのこと、年齢層によっても大きく変わってくる傾向があります。さすがに高度成長期における、仕事第一で働き詰めという考え方の人は現在は少なくなって来ましたが、ある程度の年齢層になると、仕事のためには多少のプライベートの譲歩も致し方ないと考える人が多いようです。

これに対して、いわゆる若者世代では、プライベート重視の風潮が強くなる傾向があるため、職場などでの軋轢の原因となる例が見られます。特に、現在問題になっているのは「ゆとり世代」以降の若者です。子供の頃から世の中を達観していて出世欲がなく、極端なプライベート重視の行動がしばしば職場で騒動を起こします。「つきあい」という類のものを極端に嫌うので、従来円滑だった職場の人間関係にも影響を与えてしまいます。しかしこれも、将来若者が歳を重ね、職場での責任が増した時には、そういった姿勢がある程度是正されているようです。もちろん時代背景によってもワークライフバランスに対する考え方は緩やかに変化していくでしょうが、将来若者が管理職などの地位に就いた時に、今の年配者と同じように感じることも多いのではないでしょうか。大切なのは、そのような世代間の認識の違いを達観した立場から理解した上で、話し合いを重ねることです。お互いの少しずつの歩み寄りが世代間の人間関係を改善し、良好な職場環境を構築していくに違いありません。